信用取引って何?~レバレッジをかける投資方法

信用取引って何?~レバレッジをかける投資方法 基本情報

株式の信用取引をご存知ですか?FXのように25倍のレバレッジをかけることはできませんが、株式も信用取引を利用することでレバレッジをかけることができます。今回は株式の信用取引の特徴とメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。

信用取引とは

株式におけるレバレッジをかける取引を信用取引と呼んでいます。具体的には100万円口座に入金してあるとします。信用口座を利用することでおよそ3倍の300万円分も建て玉ができるようになります。このようにおよそ3倍のレバレッジをかけることができる取引が信用取引になります。

信用取引のメリット

レバレッジをかけることができる

口座に100万円あるばあい、現物取引なら100万円分の株券しか購入することができません、しかし、信用取引を利用することで、300万円分の株式を購入することが可能になります。

A銘柄を100万円で購入し、130万円で売却した場合
現物取引の場合利益は30万円になります。信用取引を利用した場合90万円もの利益をゲットすることができます。信用取引を利用した場合株価が34%以上上昇すれば、なんと資金が倍になってしまうのです。このように信用取引を利用することで短期間に大きく資金を増やすことも可能です。

空売りすることができる

信用取引を利用する最大のメリットは「空売り」をすることができることです。株価は上昇するだけではありません。株価が下降した場合、どう対処すればよいのでしょうか?そこで登場するのが「空売り」です。空売りは株価が下落することで利益を上げることができる投資方法です。

具体的にはB銘柄を100万円で空売りしたとします。そして株価が70万円まで下落したため、70万円で買戻しをしたとしましょう。そうした場合、空売りの利益は100(万円)-70(万円)=30(万円)ということになります。空売りでは株価の下落分を利益としてゲットできるシステムになっています。ですから、信用取引を利用して空売りをすることで、株価が下落したときにも対応することができます。

差金決済にかからない

信用取引を利用した場合、差金決済にかからないため同じ銘柄を1日に何度でも売買することができます。株価は1日のうちでも大きく上下することが多いため、デイトレーダーにとって信用取引を利用するのは当然のことになっています。

信用取引のデメリット

損失にもレバレッジがかかる

信用取引を利用した場合利益にもレバレッジがかかりますが、損失にもレバレッジがかかることになります。

具体的には口座の資金が100万円で信用取引のレバレッジを使い、C銘柄を300万円で購入したとします。C銘柄が200万円までさげてしまったのでロスカットしました。300(万円)―200(万円)=100(万円)ですので、口座資金が「0」になってしまいます。現物売買だけ使っていれば「0」になることはないので、信用取引を利用する場合は注意しましょう。

追証が発生する場合がある

上記の例でロスカットが遅れて180万円でロスカットをしたとしましょう。300(万円)―180(万円)=120(万円)になります。口座の資金は100万円ですから、資金が足りなくなってしまいます。これが「追証」というものです。証券会社に指定された日まで資金を入金しなければいけなくなります。

まとめ
見てきたように信用取引は便利である反面、大きなリスクを内在している投資方法です。しっかりと信用取引についての知識がない場合は利用すべきではない制度だといえます。理由は信用取引を利用することで「借金」で株式投資をすることになるからです。利用する場合はしっかりと信用取引制度を理解したうえで利用することにしましょう。