ビットコインATMとは?設置場所や使い方、注意点を解説

ビットコインATMとは?設置場所や使い方、注意点を解説 仮想通貨

仮想通貨が世界中で注目されるようになっており、街中でビットコインを購入できる「ビットコインATM」というものも登場しています。
日本円など一般的なお金のATMとどう違うのか、気になりますよね。
ビットコインATMとはどんなものなのか、使い方やメリット、デメリットを解説します。

ビットコインATMとは

ビットコインATMとは、お店などに設置されたATMでビットコインの購入や売却ができる機械のことです。
米ドルや日本円などのお金を入金してビットコインを購入したり、ビットコインを売却して現金を引き出すことができます。
つまり、ドルや円をビットコインに両替できる機械というイメージです。
ビットコインはデータでのみ存在し実態はありませんので、ATMで購入したビットコインはその場でスマホのウォレットに送金する仕組みになっています。

ビットコインATMのメリット

ビットコインATMのメリットは手軽にビットコインの購入ができるところにあります。
仮想通貨の購入は仮想通貨取引所で行うのが一般的ですが、取引所に会員登録する必要があります。
取引所の登録は無料ですが、本人確認の手続きが必要で、1週間ぐらい必要です。
さらに、取引所に日本円を入金して、その日本円でビットコインを購入し、さらにそのビットコインを自分のウォレットに送金するという手間がかかります。
取引所に日本円を入金するのにも手数料がかかりますし、振込で入金できるのは平日のみという制約があります。

ビットコインを少しだけ買ってみたいというだけならば、会員登録不要ですぐに買えるビットコインATMが手軽です。

ビットコインATMのデメリット

ビットコインATMのデメリットとして取引手数料が高いということがあります。
ビットコインATMでビットコインを購入・売却をするとATMの会社が定めた手数料が発生しますが、手数料は10%程度になっていることが多いです。
仮想通貨取引所では0.1~0.5%程度のことが多いため、ビットコインATMの手数料はかなり高めとなります。
まだATMの普及台数が少なく、数えるぐらいしかありませんので仕方ありませんが、ビットコインATMの数が増えてくると手数料も安くなっていくはずです。

ビットコインATMの使い方

実際にビットコインATMを使う流れを紹介します。

ビットコインATMを利用するのに必要なもの

事前に準備しておくものは、ビットコインが保管できるモバイルウォレットをインストールしたスマートフォンです。
ビットコインATMの前でウォレットの操作が必要になりますので、パソコンにインストールしたウォレットは使えません。

ビットコインATMでビットコインを購入する流れ

一般的なビットコインATMでビットコインを購入する流れは以下のようになります。

ビットコインATMの流れ
1.画面を操作し、ビットコインの価格と手数料を確認
2.スマホでモバイルウォレットの入金用アドレスを表示
3.QRのコードをATMにかざして読み込ませる
4.現金を入金する
5.取引を確定させる
ビットコインの価格は秒単位で変わっていきますので、ATMを使う時点での価格を、ATMの画面で確認することが大切です。
手数料がどのくらいかかるのかも確認しておきましょう。
実際にビットコインATMを使うときは、スマホのモバイルウォレットを準備しておきます。
ビットコインには物理的な実態はありませんので、ウォレットで受け取りの手続きをする必要があるからです。
購入完了したら、スマホのウォレットの残高を確認して、購入したビットコインの受け取りができているか確認しましょう。
ウォレットに購入したビットコインが反映されていれば取引完了となります。

ビットコインATMの設置場所

ビットコインATMはどこに設置されているのか紹介します。

日本国内のビットコインATM

日本で初めてビットコインATMが登場したのは東京都港区赤坂にあるレストランで、2013年のことです。
そのほか、関西や福岡など全国に15台前後のビットコインATMが存在します。
しかし、日本国内では事業として仮想通貨の取引を行うには金融庁の登録が必要となったこともあり、2017年に多数のATMが営業終了になっています。
今後は金融庁の登録が済んだ大手取引所が街中にビットコインATMを設置するという動きが出てくるかもしれません。

海外のビットコインATM

ビットコインATMが比較的普及しているのはアメリカやカナダです。
世界初のビットコインATMは、2013年にカナダのバンクーバーに設置された「Robocoin」です。
日本人がよく行くところでは、ハワイにビットコインATMが設置されています。
ハワイでは海外旅行客を招くためにビットコイン決済を積極的に導入しようという動きがあり、ATMの設置もその一環です。

ビットコインATMの注意点

ビットコインATMを利用するときの注意点をいくつか紹介します。

モバイルウォレットが必要

ビットコインATMでは、ATMのディスプレイに表示されるQRコードを使ってその場で購入したビットコインの受け取りを行います。
そのため、スマホでQRコードを読み取るモバイルウォレットが必要になります。
スマホにモバイルウォレットをインストールして初期設定が完了している状態でないとATMが使えませんので注意してください。

営業停止していることがある

仮想通貨は実社会の決済方法としてはまだ普及していませんので、ビットコインATMは突然営業停止になる場合があります。
インターネットでビットコインATMの設置場所を調べて、遠くから足を運んでみると実は営業停止になっていたという可能性があります。
無駄足になってしまわないように、インターネットのホームページを確認したり、設置店舗に電話をしてみるなどして確認してからATM設置場所に行くようにしましょう。
特に、2017年以降はビットコインの値動きが非常に大きくなったため、多くのビットコインATMが利用停止になっています。

ビットコインATMの取引にも税金がかかる

ビットコインATMで仮想通貨の売買をして利益が出た場合も、取引所で売買した利益と合算して所得税の課税対象となります。
ビットコインATMの中にはビットコインを売却して法定通貨を出金できるものもあります。
取引所で価格安いときに購入して、ATMで出金して利益が出た場合は課税対象となります。
ビットコインATMは税金を逃れるために使うことはできませんので注意してください。
会社員で給料をもらっている人の場合、年間で20万円以上になると確定申告が必要になります。

まとめ
ビットコインATMは取引所に登録しなくても気軽にビットコインの売買ができるのがメリットです。
仮想通貨は世界共通のお金という特徴がありますので、ビットコイン決済とビットコインATMの両方が普及すればとても便利になるでしょう。
ビットコインキャッシュやライトコインなど、アルトコインのATMが登場する可能性もありますので、最新ニューズを見逃さないようにしましょう。