ICO史上最高の調達額!イオス(EOS)とはどんな仮想通貨?

ICO史上最高の調達額!イオス(EOS)とはどんな仮想通貨? コイン紹介

イオス(EOS)は、2017年に公開された新しい仮想通貨です。
過去最大ICO案件として注目されましたが、分散型アプリケーションプラットフォームとしてイーサリアムよりも優れた点があり、将来性が期待されています。
イオスとはどのような仮想通貨なのか、その概要や特徴について紹介します。

イオス(EOS)とはどんな仮想通貨?

イオス(EOS)は2017年に一般公開された仮想通貨です。
通貨単位はEOSで、マイニング方式はDPoS、発行枚数は10億EOSです。
イーサリアムのような、スマートコントラクトを含む分散型アプリケーションプラットフォームです。
イオスの特徴は、企業向けの商用分散型アプリケーションをサポートできるブロックチェーンシステムになっているというところにあります。
イオスを開発したblock.oneという企業は、ブロックチェーンの技術をビジネス分野に浸透させるという目標を持っています。
将来的には、イオスのスマートコントラクトを使ったDAppsが、従来からあるウェブ上のアプリと同じように機能する状態を目指しています。

ICOのトークンセールで史上最高額の調達額

イオスは2017年の6月26日から約1年間に渡るトークンセールを行っており、ICO史上最高の調達額を記録しています。
イオストークンが調達した金額は約4,300億円となっています。
日本国内で大型のICO案件と言われたザイフのCOMSAトークンの調達額が約109億円だったため、イオスの注目度がいかに大きかったかがわかります。

「DPoS」とは?

イオスの取引承認アルゴリズムはDPoSという方式が採用されています。
DPoSは「Delegated Proof of Steak」の略で、delegatedには「代表者に選ばれた」といった意味があります。
つまり、イオスを保有している人の中から投票のようなシステムで取引承認を行う代表者を選んで報酬が与えられるという仕組みです。
PoWはもちろん、従来のPoWよりもバランスのとれたマイニング方式です。

イオスの特徴・メリット

スマートコントラクト機能のある仮想通貨はイオスのみでなく複数存在します。
その中にあって、イオスならではの特徴やメリットはどのようなところにあるのか見ていきましょう。

取引の処理速度が桁違いに速い

イオスの特徴として挙げられるのが、取引の処理速度が速い< というところです。
1秒間に処理できる取引の数は100万件にもなりますので、企業用途にも耐える圧倒的な処理能力を持っていると言えます。

取引の処理能力を比較すると以下のようになります。

取引の処理能力
ビットコイン…1秒間に5件程度
イーサリアム…1秒間に10~15件
VISA…1秒間に25,000件
リップル…1秒間に5万件
イオス…1秒間に100万件以上

クレジットカード決済システムVISAの取引処理能力は1秒間に2万5,000件程度と言われていますので、従来の決済システムを超える処理能力を持っていることがわかります。

イオスはスマートコントラクトで動作するプログラムの処理を行いますので、通貨の決済のみを行うVISAやリップルよりも高い処理件数が必要になると考えられますが、十分な性能を備えていると言えるでしょう。

取引手数料が無料

イオスのもうひとつの大きな特徴として、取引の手数料が無料ということがあります。
ビットコインなど従来の仮想通貨では、送金のために手数料を支払う必要があります。
銀行の送金サービスの橋渡しをするリップルも、手数料としてXRPが消費される仕組みとなっています。
しかし、イオスの場合はこういった手数料がかからず、無料でいくらでも取引ができる仕組みとなっています。
反復的に大量の取引を行う企業にとっては特に注目される特徴です。

イオスの注意点・デメリット

仮想通貨としての性能が高く、投資家から大いに期待されているイオスですが、イオストークンの扱いについては注意点もあります。

イオスのトークンセールはすでに終了

イオスという仮想通貨はそれ自体がICOトークンです。
トークンセールは2018年の6月に終了していますので、今から新たにイオスを購入することはできません。
また、イオスを保有していても、現在のところは特別なメリットや使い道がありません
運営会社が将来的にメリットをもたせる可能性がありますので、トークンセールに参加した投資家はそれを期待して保有している状態です。

日本国内の取引所では取り扱いがない

イオスは日本国内には扱っている取引所はなく、海外の限られた取引所でしか取り扱いがありません。
今後イオストークンの売買がどのように行われていくのかはっきりしていませんが、リップルのように投資対象として売買できる状態になる可能性もあります。
しかし、日本の取引所で扱われる予定は今の所ありませんので、イオスの取引に参加するには海外の取引所に登録する必要があります

まとめ
イオスは、2017年に登場してすぐに時価総額上位に入った話題の仮想通貨です。
スマートコントラクト機能を含んだ分散型アプリケーションプラットフォームで、取引の処理スピードが大変速く、手数料も無料であることが特徴です。
イーサリアムやリップルとともに時価総額の上位を争う可能性があるため、今後の動きにも注目しておきましょう。