将来性の高いアルトコインを探している人におすすめできる仮想通貨がステラです。
個人同士の決済や国際送金を迅速かつ低コストで行うことを目指した仮想通貨ですが、リップルのシステムをもとに開発され、IBMをはじめとした有名な企業と提携していると聞くと今後の期待が膨らむのではないでしょうか。
仮想通貨ステラの特徴やリップルとの違いなどを詳しく解説します。
ステラ(Stellar)の概要
ステラは、個人同士の国際的な送金や決済を行うことを目的としたプラットフォームです。リップルとは兄弟のような関係の仮想通貨ですが、リップルが銀行の国際送金サービスに使われるのに対して、ステラは個人ユーザー同士の利用を想定しているのが特徴です。
ステラの開発を行ったのはマウントゴックスの創設者でもあるJed McCaleb(ジェド・マケーレブ)氏です。
ステラのシステムはリップルをもとに開発されていますので、国際送金の仕組みもリップルとよく似ています。
送金スピードが非常に速く、送金に必要な手数料を従来より大幅に安くすることができます。
ステラが公開されたのは2014年7月のことで、その後順調に価格が上昇しており、2018年7月時点の時価総額は仮想通貨全体で6位、リップルの約1/3まで成長しています。
通貨単位はXLM
ステラの通貨単位はもともとSTR(ステラ)でしたが、2015年からはXLM(「ルーメン」と読みます)に変わりました。
リップルの通貨単位がXRPですので、通貨単位を表す記号はリップルを意識して決められたものかもしれません。
リップルはグーグルが出資していることもあり、とても人気の高い仮想通貨です。
リップルと共通点が多いことを連想させる通貨単位のネーミングは、ブランディングとしてとても有効と言えるでしょう。
取引承認システムは「SCP」
ステラの取引承認アルゴリズムはSCP(Stellar Consensus Protocol) が採用されています。
もともとはリップルから派生したコインですので、基本的な仕組みはリップルと似ています。
しかし、リップルより後から採用された方式のため改善が行われており、セキュリティ面やスケーラビリティでリップルよりも優れているとも言われているほどです。
Facebook認証が必要
ステラを利用するには、Facebookアカウントで認証を行う必要があります。
これにより一人の人物が複数のステラアカウントを利用するのを防いでいます。
このFacebook認証は中国ユーザーの利用を防いで価格を安定させるという狙いもあるようです。
中国ではFacebookの利用は禁止されていますので、中国人に投機目的で買われて大きな価格変動が起こるのを防ぐことができるというわけです。
ステラとリップルの違い
ステラがどのような仮想通貨かを知るには、リップルとの違いを考えるとよりわかりやすくなります。
ステラとリップルの違いでおさえておきたいのは、以下の3つです。
・発行上限枚数
・中央管理者の有無
想定ターゲットの違い
リップルとステラの最も大きな違いが、想定ターゲットの違いです。
リップルは大手銀行の国際送金サービスで使われることを想定して開発されています。
それに対して、ステラは個人間の決済や送金に使われることが想定されています。
発行上限の違い
リップルは1,000億枚の上限がありますが、ステラはリリース当初に1,000億枚が発行され、その後毎年1%ずつ追加発行される仕組みになっています。
これはステラが個人向けのプラットフォームであることから、価格の大幅な変動をおさえるためとされています。
中央管理者の有無
リップルはアメリカのリップル社が管理・運営しているのに対して、ステラには中央管理者がありません。
ステラはビットコインなどと同じように、特定の中央管理者なしで分散管理されているのが特徴です。
ステラのメリット
ほかの仮想通貨と比較して、ステラのよいところやメリットはどのようなところにあるのか紹介します。
取引の処理速度が速い
ステラはリップルのシステムをベースにしていますので、取引の処理能力がとても高いのがメリットです。
将来的には一般企業と提携して個人間の国際送金サービスに使われる方向で動いていますが、その際の送金速度は約5秒程度になると言われています。
外国の異なる通貨への送金がほぼリアルタイムで即時入金するということになりますので、実現すればとても利便性の高いサービスとなります。
国際送金の手数料を大幅に削減できる
ステラが目指している国際送金サービスは既存の大手銀行の送金システムを使いませんので、国際送金の手数料が大幅に安くなります。
リップルは銀行間の大口の国際送金のコストを下げ、ステラは個人間の少額送金のコストを下げることが期待されています。
現在は大手企業と提携して技術開発が行われている段階ですが、具体的な内容が公開されてくればステラの価格も急上昇する可能性があります。
IBMとの提携
ステラはアメリカの大手企業IBMやKlickExと提携して、国際送金サービスを構築すると発表しています。
IBMは世界的に有名な大手企業のため、ステラの仮想通貨としての信頼性を高めています。
IBMの発表によると、ステラとIBMが提携した国際送金サービスは「IBM Blockchain」という名称が使われており、ステラはIBMの技術提携先という位置づけになっています。
実際にIBMとの提携が発表された後、2017年の末からステラの価格は急激に上昇しています。
それでもリップルにはまだ及ばない状況ですので、今後もまだ伸びしろがあるのではないかと予想できます。
ステラを購入するには
2018年の段階では日本国内にはステラを取り扱っている仮想通貨取引所はありません。
そのため、ステラを購入するには海外の取引所を利用する必要があります。
海外の取引所でステラを買うには以下のステップをふむ必要があります。
2.海外の取引所にビットコインを送金
3.ビットコインでステラを購入
・Poloniex(ポロニエックス)
・Kraken(クラーケン)
・Bittrex(ビットレックス)
2018年には日本の取引所が相次いでリップルを上場させましたが、同様にステラも日本の取引所で扱われるようになるかもしれません。
ステラはリップルのシステムをもとにして、個人向け用途に最適化された仮想通貨です。
IBMとの提携や、実社会での実用化のニュースもありますので、第2のリップルになる可能性がある仮想通貨として注目を集めています。
大企業との連携により信頼性が高いコインとなっていますので、初心者でも取引しやすい通貨と言えるでしょう。
時価総額も10位以内に入っていますので、今後の将来性に期待できます。