モバイルウォレットとは?

モバイルウォレットとは? 仮想通貨

取引所で仮想通貨を購入したら、そのまま取引所に預けておくこともできますが、自分のウォレットに保管しておいた方が安心です。
日本の取引所は金融庁の審査を通過していますのでセキュリティは万全ですが、コインチェックのような事件がないとは言い切れないからです。
ウォレットには色々な種類がありますが、送金の利便性が高く気軽に使えるのがモバイルウォレットです。
モバイルウォレットとはどんなウォレットなのか、メリットやデメリット、選び方などを解説しますので参考にしてください。

モバイルウォレットとは

モバイルウォレットとは、スマホにアプリをダウンロードして、仮想通貨の秘密鍵を管理するウォレットのことです。
パソコンにインストールするタイプのウォレットをデスクトップウォレットと呼びますが、そのスマホ版がモバイルウォレットということになります。
モバイルウォレットはAndroid端末ならGoogle Playストアから、iOS端末ならApp Storeで探してダウンロードします。
ほとんどのモバイルウォレットは無料ですので、他の一般アプリと同じようにスマホにインストールしてすぐに使うことができます。
モバイルウォレットは気軽に少額の仮想通貨を保管したいときにおすすめです。

モバイルウォレットのメリット

モバイルウォレットの特徴やメリットについてもう少し詳しく解説します。

外出先でも使える

モバイルウォレットのメリットは、その名の通り外出先でも使えるというところにあります。
AndroidやiPhoneのスマホにインストールできますので、普段使っているスマホに仮想通貨を保管できるのがよいところです。

無料で使える

モバイルウォレットはほとんどが無料で提供されていますので、ウォレットを準備するのにお金をかける必要はありません。
ハードウェアウォレットは安全性が高いですが、購入するには1万円程度の費用がかかります。
たくさん仮想通貨を保管するならばメリットがありますが、少額しか保管しないならウォレットの方が高いということになってしまうこともあります。
モバイルウォレットは無料で使えますので、少額保管をするのに向いています。

送金の利便性が高い

モバイルウォレットはスマホのアプリを開くだけですぐに保管してある仮想通貨の残高確認をすることができます。
送金するときも、送金先のアドレスを入力して、送金金額を指定して送金ボタンを押すだけととてもシンプルです。

QRコードで送金できる

モバイルウォレットでは、スマホのカメラ機能を活かしたQRコードが使えるのが便利です。
知り合いに仮想通貨を送金するときは、相手のスマホに送金先のアドレスを示すQRコードを表示させて、カメラで読み取ってすぐに送金することができます。
気軽に手間をかけずに送金できるのはモバイルウォレットの最大のメリットになります。

モバイルウォレットのデメリット・注意点

モバイルウォレットのデメリットや注意点についても見ていきましょう。

セキュリティの弱さ

モバイルウォレットはインターネットに接続されたホットウォレットになりますので、ハッキングのリスクがあるのがデメリットです。
メインで使っているスマホにアプリを入れるなら、基本的に24時間インターネットに常時接続されていることになります。
そのため、大量の仮想通貨をひとつのモバイルウォレットで長期保管するという運用はおすすめできません。
大量保管するときは、インターネットから遮断されたハードウェアウォレットかペーパーウォレットがおすすめです。
もしくは、ウォレット専用に安いスマホやタブレットを調達して、送金するときだけWi-Fi接続でオンラインにするという運用方法がおすすめです。

スマホの紛失や故障のリスクがある

モバイルウォレットはスマホにアプリをインストールするという仕組みのため、ウォレットを入れているスマホを紛失したり故障したりというリスクがあります。
パソコンにインストールするデスクトップウォレットの場合、毎日のように持ち運ぶわけではありませんので紛失する可能性はほぼありません。
スマホの場合、職場や外出先に置き忘れたり、落下して故障したり、トイレに水没させてしまったりなど、パソコンにはないリスクがあります。
万が一スマホが使用不能になったときに備えて、ウォレットのバックアップをとっておくことが大切です。

モバイルウォレットの選び方

実際にモバイルウォレットを利用するときのおすすめの選び方を紹介します。

どのコインを保管するかをまず決める

たとえば、色々な種類のコインが保管できるウォレットを選んでも、保有するのがビットコインだけならあまりメリットになりません。
まずはどのコインをモバイルウォレットに保管するのか決めて、ビットコインならビットコインに最適なウォレットを探すようにしましょう。

公式ウォレットがないか探してみる

モバイルウォレットを選ぶときに、まず最初に検討したいのが公式ウォレットです。
コイン発行団体の公式ウォレットがあれば信頼性が高いですし、サードパーティにはないメリットが期待できます。
コインの発行団体ならその仮想通貨の特徴に精通していますので、より完成度の高いモバイルアプリになっているからです。
たとえば、ネムの公式ウォレットではネムのバーベスティングの状況をスマホアプリでチェックできる機能があります。

機能性より信頼性を最優先で選ぶ

ビットコインやイーサリアムなど有名な仮想通貨では、サードパーティ製のモバイルウォレットも色々あります。
公式ウォレット以外のモバイルウォレットを選ぶときは、開発元の信頼性や口コミの評判なども参考にして、信頼性、安全性重視で選びましょう。
モバイルウォレットはGoogle PlayストアかApp Storeから入手しますので、グーグルやアップルが審査をしているということになります。
そのため、少なくとも詐欺のアプリである可能性はあまりありませんが、セキュリティ対策については絶対に安心できるとは限りません。
信頼できる会社が作っているウォレットかどうか、口コミで利用者が多いかどうかを参考に選びましょう。

日本語で使えるかどうか

仮想通貨をはじめたばかりの人はウォレットを日本語で使えるかどうかも重要です。
ほとんどのモバイルウォレットの基本言語は英語ですが、日本語化されているものもあります。
モバイルウォレットを使い慣れるまでは、日本語のウォレットを使うことをおすすめします。
仮想通貨の送金はアドレスの入力を間違えてしまうだけでコインが消失してしまう可能性もあります。
落ち着いて操作できるように、日本語対応のアプリで使い勝手に慣れるようにしましょう。

まとめ
仮想通貨を保管するためのモバイルウォレットについて解説しました。
ビットコインだけでなく、その他のアルトコインにもそれぞれに対応したモバイルウォレットがありますので、探してみましょう。
モバイルウォレットは送金の頻度が高い人が少額を保管するのに最適です。