東証1部・2部ではない市場があるのはご存知でしょうか?東証マザーズ・ジャスダック・、名証のセントレックス・福証のQ-Board・札証のアンビシャスといった市場のことです。今回はこれらの市場はどのようなものなのか、なぜ個人に人気があるのかをご説明していきたいと思います。
新興市場とは?
昔でいう「店頭公開株」のことです。ですから上場基準も甘く設定されています。成長性という点では東証1部・2部銘柄以上の可能性を秘めている銘柄です。ただし成長性が高い反面、企業の財政基盤などが整っていないため、思わぬ落とし穴が待っていることもあります。いうなれば、ハイリスクハイリターンの銘柄ということになります。
新興市場の出世株
サイバーエージェント
アメブロの運営などで有名なサイバーエージェントも上場時は東証マザーズでした(現在は東証一部)。サイバーエージェントの株価は10年で182円から6790円まで上昇しています。このように新興企業が大きく化けた場合、株価も大きく化けることがよくあります。
ミクシィ
SNSサイト「ミクシィ」を運営するミクシィも東証マザーズです。2013年にモンスターストライクが大ヒットして企業も大きくなりました。株価もここ10年で212円から7300円まで上昇しています。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
パズル&ドラゴンズが大ヒットしたガンホー・オンライン・エンターテイメントも上場時はジャスダックでした。株価もここ10年で13円から1633円まで大化けしました。
新興市場の株価推移
新興市場の銘柄はハイリスクハイリターンの傾向があります。ここでは実際に新興株がどのような推移をしているのかをご紹介していきたいと思います。
オウケイウェイヴ~名証セントレックス
今年の大発会(1月4日)で600円だったオウケイウェイヴですが、その後仮想通貨関連として物色されることになり、5月7日には8060円を付けることになりました。たった5か月で株価は10倍以上に大化けしています。
その後一気に暴落し、5月18日には3360円を付けています。たった10日で半値以下です。このような激しい株価推移が新興市場の特色と言えます。
ブランジスタ
2015年10月に490円から一気に大化けしたのはブランジスタです。およそ7カ月で株価はなんと15850円まで上昇しています。大化け理由はAKBブームにうまく乗ることで、AKB関連のゲームを配信したことにあります。
しかし、下落も早く3か月後には15850円から1481円と逆テンバガーを達成しています。
このようにあげるのも下げるのも速いのが新興株の特徴になります。
新興市場とうまく付き合う方法
新興市場はうまく付き合うことで大きなリターンを得ることができます。では新興市場とうまく付き合うにはどうしたらよいのでしょうか?
天底を狙わない
急騰株は必ず急落する性質があります。ですから、天底を狙うことなく「儲かったからこれでいい」とある程度の株価で利確するようにしましょう。
簡単なようで一番難しいのが「欲」との戦いです。「まだ上げる、まだあげる」と粘って暴落に巻き込まれる人を多く見かけます。しかし、気分良くあげている株を利確することはなかなかできることではありません。まず、自分の「欲」と戦えるようになりましょう。そのためにはテクニカルをうまく使うことをオススメします。