リスクは2016年に登場した比較的新しい仮想通貨です。
日本国内で知名度が上がったのは大手取引所のビットフライヤーに上場してからのことです。
2018年にはリブランディングやアップデートがあり、これからの将来性も期待されています。
スマートコントラクトもある次世代仮想通貨のため、イーサリアムとの違いも気になるところですよね。
仮想通貨リスクの特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
仮想通貨リスク概要
リスクは2016年の9月に一般公開された新しい仮想通貨です。
通貨単位はLSKで、時価総額は2018年前半の段階で仮想通貨全体の20位前後となっています。
リスクは通貨として送金するだけでなく、イーサリアムにあるようなスマートコントラクト機能がある新しいタイプの仮想通貨です。
リスクは分散型アプリケーションプラットフォーム
リスクの特徴として挙げられるのは、分散型アプリケーションプラットフォームとしての性格を持っているという点です。
これは、ブロックチェーンの中にプログラムを記述して自動的に実行できるという機能です。
つまり、リスクの仮想通貨としての性格は、イーサリアムと同じ系統であると考えることができます。
イーサリアムとの主な違いはサイドチェーン
リスクが他の仮想通貨と違うのは、サイドチェーンという仕組みがあるところです。
サイドチェーンとは、メインのブロックチェーンと並行して処理されるサブのチェーンのことです。
リスクは分散型アプリケーションプラットフォームとして機能しますが、リスクのプラットフォーム内で動作するプログラムは、サイドチェーンに格納される仕組みになっています。
万が一スマートコントラクトのプログラムに不具合があったり、悪意のあるハッキングがあった場合でも、問題が生じたサイドチェーンをメインチェーンから切り離すことができます。
そのため、大きな問題が起こってもメインチェーンは無傷のまま安定して安全に運用することができます。
リスクのサイドチェーンの仕組みは、イーサリアムの反省が生かされたものです。
イーサリアムの場合は、ハッキング被害によりイーサリアムとイーサリアムクラシックの二つに分裂させることで解決を図りましたが、リスクの場合は同様のことが起こってもサイドチェーンを切り離すという対応で解決させることができます。
リスクのメリット
リスクの仮想通貨としてのメリットをさらに詳しく見ていきましょう。
取引の処理速度が速い
リスクはビットコインなどの従来からある仮想通貨と比較して、取引の処理速度が大幅に速くなっています。
スマートコントラクトの実行速度についても、複数のサイドチェーンを同時に稼働させることができますので、従来の仮想通貨より速くなっています。
JavaScript採用で普及しやすい
リスクのスマートフォントラストについての大きな特徴は、プログラムの記述言語としてJavaScriptが使われているという点です。
JavaScriptはプログラム言語としてとてもメジャーな存在で、仮想通貨が登場する以前からインターネット上のWebサービスなどで使われています。
そのため、JavaScriptのプログラムを習得した技術者は世界的多く、サードパーティーの開発者がリスクのプラットフォーム上で動くプログラムを開発しやすい環境が整います。
リスクは分散型アプリケーションプラットフォームとして普及しやすい仕組みになっています。
リスクのデメリット
新しい機能を備えたリスクですが、いくつかデメリットや注意点もあります。
取り扱いのある国内取引所が少ない
日本国内では取り扱っている仮想通貨取引所が少ないのが難点です。
2018年にビットフライヤーに上場したことで日本国内でも知名度も上がりましたが、分散型アプリケーションプラットフォームとしてはまだまだイーサリアムの方が圧倒的な知名度を持っています。
インフレする可能性があり
リスクに関する心配な点として、発行上限枚数が決まっていないためインフレする可能性があるということがあります。
ビットコインをはじめとした他の仮想通貨では、発行される総量が最初から決められていることがほとんどです。
しかし、リスクは発行上限がなく、無制限に増やされる可能性があります。発行されるペースが徐々に遅くなっていくという仕組みにはなっているものの、発行上限が決まっていないため将来インフレを起こしてしまう可能性が全くないわけではありません。
リスクはイーサリアムなどと同じようなスマートコントラクト機能のある、分散型アプリケーションプラットフォームです。
イーサリアムとの違いとして、サイドチェーンを備えていることと、プログラム言語としてJavaScriptが採用されているということがあります。
イーサリアムより後から登場した仮想通貨のため、イーサリアムの反省が活かされています。
ビットフライヤーに上場したことで日本でも取引しやすくなっており、今後の将来性が期待される仮想通貨です。