投資で一番重要なことは何でしょうか?それはファンダメンタル分析でもテクニカル分析でもありません。「資金管理」です。今回はなぜ資金管理が重要なのか、そして資金管理はどうすればよいのかをご説明させていただきます。
資金管理を知ろう
資金管理は大金に2つに分類されます。資産から見た資産管理と個別案件投資への資産管理です。大きな視点から自分の資産をどう運用するのか考える視点と、今直面している投資案件の資金管理は別物と考えましょう。
具体的には、今Aさんの資産は3,000万円あるとします。こういった場合、1/3の1,000万円は預貯金に、1/3の1,000万円は株式投資に、1/3の1,000万円は国債などに投資することです。
その中で、株式に投資した1,000万円もまた資金管理が別に発生してきます。こうして資産管理に関し、マクロとミクロの別目線を持つことが大切になります。
マクロ視点の資金管理
一般的に言われているのは「3分法」といわれる投資方法です。不動産・債券・株式に分散投資をしていく方法です。投資信託で一番多い投資方法になります。ただし、実際の場合預貯金も全額投資に回すということはありませんよね。ですから預貯金:不動産(持ち家含む):株式や債券=1:1:1がベストな資金監視ではないでしょうか?急な出費(ケガや病気など)ということを考えた場合、ある程度の預貯金は必要であると思います。
ミクロ的な資金管理方法
預貯金:不動産(持ち家含む):株式や債券=1:1:1がマクロの基本になります。具体的には3,000万円資産がある場合、株や債券といった投資に回す金額は1,000万円ということになります。
ここでも3分法を使っていきましょう。具体的には株:債権:投資信託=1:1:1といった配分にするようにしていきましょう。上記の例の場合株:債権:投資信託=1:1:1=333万円:333万円:333万円ということになります。
なぜ分散投資が必要なのか?
なぜ投資には分散投資が重要になってくるのでしょうか?それは、投資が元本保証のある金融商品ではないからです。どの銘柄があがるのか、どの銘柄が下げるのか、そういったことはだれにも分かりません。ですから「リスク分担」という意味で分散投資をしていかなくてはいけないのです。
また、金融庁が作成した資料から、投資効率が一番良いのは「分散投資」であるといった結果が出ています。この場合は分散するポイントを国内or海外も設定すると、投資効率が2倍にも増えたという結果になっています。今後円安が進むことが予測されていますし、投資先を「海外」に分散するのもよいかもしれません。
具体的な分散投資事例
ここではもっとミクロな視点で「分散投資」を考えていきたいと思います。具体例で考えていきましょう。
例1 100万円の投資資金をA銘柄に一括投資
例2 100万円の投資資金をA銘柄・B銘柄に分割投資
A銘柄が決算で大幅な下方修正を出してしまい、20%下落したとしましょう。
例1 20万円の含み損
例2 10万円の含み損
このように分散投資することで、個別銘柄の下落リスクも分散することができるのです。特に決算は「博打」と言われ、どのように株価が推移していくのかは予測できないものです。好決算でも「織り込み」で下落することもありますし、赤字転落決算でも「出尽くし」ということであげることもあります。ですから、必ず、分散投資をするようにして下落リスクを最小限に抑えるようにしましょう。
今回は投資で一番重要な要素である、分散投資の説明をしてきました。投資は元本保証のない投資商品です。必ず、リスクに対するヘッジを講じるようにしましょう。